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ザファ二回目とるみつ

昨日、友達につきあってもらって、二回目のザファを観てきました。ちなみに友達は15回目だった。背景にいた、大栄、愛和、海南も無事発見できました。土屋ずっとなんか考えてるみたいなポーズしてなかった?(と、同行してくれた友達に尋ねたんですが、そもそも大栄にそこまで興味がなかった)

鑑賞後、三井の「知性」について話した時、山王戦で松本に言った「もうオレは腕も上がんねーのによ…」が陽動作戦だったのかどうかで意見が分かれました。わたしはそうだと言って、友達は本音だと主張した。

でも家帰ってからよくよく考えたら、いや違うなって考え直した。ザファだとたしかTOでベンチにいる時、宮城の隣で「腕が上がんねー」って言ってるんだよね(記憶違いだったらご指摘ください)だからおそらくあの発言はマジで腕が上がらなくて上がらないって言っただけだと思う。(もちろん陽動作戦だったと見立てることも可能だとは思う。わたし自身、一旦はそう考えたしな。読者の解釈に幅を持たせる、とても懐の深い描写だと思います)

肉体的には本当に限界を迎えていたのに、その限界を精神力で超越したって描写なんだろうなと。「けっこうすぐ投げ出しがち」のキャッチコピーは面白台詞でもあり伏線でもあって、山王戦を通じてあきらめが悪く投げ出さない男(ただしバスケのことに限る)三井寿に進化した。

流川のモノローグ(そんなタマじゃねーよな)も、三井の底力というか根性を信じてないと出ない台詞で、宮城の(使えったってな…)と比べると、実は宮城より流川の方が三井のことわかってたんじゃないかって思う。自分的な流三の目はそこにあるかなとも思った。

流三は完全にノーマークだったんですけど、ぼんやり可能性が見えてきた気がする。流三は原作での関わりが主に1on1くらいしかなくて関係性の薄いCPって言われがちだけど、それは、

①流川が考えてることをむやみには言葉にしない人だから

②三井が言葉で言われないとわからない人だから

というお互いの性分がそうさせているところ多々って感じ。なかなか両思いにならないやきもきした関係を書くのに向いてそう。付き合うまでをあーだこーだするのが楽しいやつ。わたしはそういう話が好きなので、もう少しあの二人を深掘りできたらなんか書けるかもしれない。なんなら「あいつオレのこと…」くらいで寸止めして、実際には付き合わなくてもいいしな。流川は自分の気持ちを言語化するまで告白できなくて、三井は流川からはっきり告白されるまでまったく気づかない。

頭ん中はバスケのことでいっぱいで他人の入り込むスキマなんかない難攻不落の後輩の人生に(無自覚で)介入する三井寿はけっこういいかもしれない。

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●自分用覚え書き(実はこれを確認したくて二回目を観に行った)

①三井が安西夫妻の早朝マラソンを目撃したのは、屋上リンチ事件と体育館襲撃事件の間。4月~5月中旬くらいの時期と推定。

②朝帰り三井の彼コート(カーキ色のロングコート。モッズコートっぽい)の下は学ランじゃなくて私服。黒かダークグレーのラウンドネック無地トップス(半袖か長袖かは不明)にスニーカー、ボトムスは確認できず。

③原作通り、三井の前歯は屋上リンチ事件の際、宮城の頭突きによって抜けている(15回鑑賞している友人が確認済み)。いつ差し歯にしたのかは明示されていないが、髪を切って宮城と遭遇した時にはもう入っているっぽい。

何が彼らを分けたのか

肘打ちでファウルってだけなら、陵南との練習試合での魚住→赤木とか、翔陽戦の桜木→花形もあるんですよ。でも、その場で「わざとではない」と判断されているし、被害者である赤木も花形も、魚住や桜木を責めてない。

なら、南の藤真への肘打ちだけが取り立てて悪質なように言われるのはなんで? となるわけです。しかもあれは完全な事故だったわけじゃないですか。真相としては。

魚住赤木と桜木花形、南と藤真、この二つを分けたものはなんだったのか。

魚住と赤木はわかりやすい。信頼です。お互いにライバルだと認め合っていて、バスケに対する情熱も知っている。「あいつ(魚住)がわざとファウルで俺を潰そうとするなんてありえない」という確信があるわけです。

桜木と花形の場合は、二人の間に信頼関係があるわけではないので「ファウルがかさんでいて、退場を恐れている桜木がわざとファウルをするはずがない」という理屈かなと。あと立ち位置的に、花形は桜木の背後にいて、桜木が花形を認識した上で肘打ちをすることは難しかったと思われ、それも故意ではないと見なされた理由のひとつとしてありそうです。

で、南と藤真のケースですが、おそらく南は二年のインターハイ大阪地区予選あるいはその少し前から、威嚇行為をし始めていたのだと思います。「最初は威嚇やったんです 勝つための…」の「最初」がいつだったのかという話にも関わってくるのですが(前々回の記事「誰にも言わない」で取り上げた南のもう一つのターニングポイント)、「豊玉(南)の威嚇が怖い」と大阪勢に認知される程度には威嚇行為を続けていたように思えます。その素地があった上で、あの藤真の事件が起きたのだと考えたら「やっぱり」「いつかやると思ってた」と思われてもおかしくはないのかなと。

さらに運が悪いのは、事件の舞台がインターハイ本戦だったことです。これは他の二つ(練習試合と県予選)に比べて、格段に注目度が高い。目撃した観客の数も桁違いだし、マスコミの取材も入っている。高校生の選手を表立って「エースキラー」なんてあだ名で呼ぶマスコミはないでしょうが(なかったと思いたい)、一部の好奇心旺盛な記者の間では、オフレコで「エースキラー南」の呼び名が浸透していたんでしょうね。実際、豊玉戦でコートサイドにいる記者らしき男性たちは「エースキラー」の名を口にしていたし、南を直接的に揶揄するような発言もしていました。さらに、職業倫理に縛られない一般客の口に上るあだ名には「エースキラー」以上の、もっと酷いものがあったかもしれない。

私服と顔

柄シャツの前ボタン全開けインナータンクトップ(Tシャツではないという強い主張)にチェーンネックレスのチンピラファッションでお詫びに来る南、最高に好きすぎる。

スポーツ部の遠征先に持ってくる私服にあれを選ぶセンス。もしかして手持ち全部あれ系なんか? タンスに龍柄のアロハとか吊ってありそう。

南が普段どんな服を選んで着ているのか教えてくれてありがとうございますの気持ち。作者に足を向けて寝られません。

そもそも南の顔面が好きなんですよ。南の女とかではないんですけど、単純に造形が好き。顔で言うなら、土屋も好き。カレンダーになった国体ポスターの大阪四番・土屋淳なんかド直球で好みです。

誰にも言わない

何が怖いって、「最初は威嚇やったんです 勝つための……」から始まる告白が、南のモノローグでしかないってことなんですよ。

どういうことかと言うと、あのシーンに限らず、南は一年前のIH後からずっとあんなふうに自分とだけ話していたのではないかと感じるんですね。藤真事件の真相(故意ではなかった)は読者にとって周知の事実だけど、作中人物の中にそれを知っていた(南から言葉ではっきりと知らされていた)人間は一人もいなかったんじゃないかとまで思えてきてしまう。

南が呪文のように唱え続ける「勝たなあかん」は「結果がすべて」と言い換えることができて、その考え方に固執しすぎた南は、一連のエースキラー事件に対するスタンスをも同じ方向へ決定づけてしまったのではないでしょうか。

ようは「結果のみで判断される」→「勝利という目的達成に寄与しない過程や個人的事情はどうでもいい」→「言い訳も不要(他人に気持ちをわかってもらうことを諦める)」→「事件の真相は封印する(誰にも言わない)」というような「正当化」が南の頭の中で行われてしまったのではと推察します。

そもそも、威嚇行為自体がアンスポーツマンライクな行いであり、本当に「威嚇やった」としても、言い訳にできるようなものではありません。最初から威嚇行為をしなければよかったからです。だからこそ、余計に言い出せなくなってしまったという面もあるでしょう。威嚇行為を肯定した選択が、結果的に自らの首を締めることに繋がった。より南を後戻りできなくさせた。あの肘打ちが純粋な偶然の事故であったなら、後ろめたさを感じることなく「違うんです」と言えたのかもしれない。

いくらオフェンス重視のラン&ガンを指導していたとはいえ、あの北野さんが選手の威嚇行為を黙認するはずはないでしょうから、「威嚇行為をしてでも勝つ」と決めたのはきっと南自身です。おそらく、南がその決断をしたターニングポイントが、北野さんの解雇と二年のIHまでの間の一年間のどこかにあったのだと思います。

北野さんの解雇時期は、南たちが一年の時のIH直後だと推定しているので、そこから二年のIHまでの間に挟まる、

①一年の国体

②一年のウィンターカップ

③二年のIH大阪予選中 or その少し前

この三つのいずれか(の前後時期)に関連して、南の意識変化が起こったのではないかと思います。①と②ではまだ南も控えの可能性が高そうに思うので、消去法で③が有力かな。

豊玉戦での、岸本の南に対する態度を見ていると、南は岸本にも、すべてを語っていないように見えるんですよね。でもそれは岸本を信頼していなかったからではなく、上記のような流れで「誰にも言わない」を実行した結果なんだと思います。「誰にも言えなかった」のではなく、「誰にも言わない」と南自身が決めた。

どこかのタイミングで、岸本が南に「あれは故意だったのか事故だったのか」を問いただしたかどうかについては解釈に迷うところでして……。岸本は南のこと(南の人間としての本質が善であること)をよく知っているはずなので、信頼の根拠を言葉で求めなくても、そんなことをする奴ではないと信じてくれたような気はする。

岸本がぶつけた「お前はなんやねん南!」「お前は豊玉のエースやぞ!」に込められた感情と、それを受け止めた南の混乱と葛藤についてはまた次別の記事で(考えがまとまっていない)

スパコミ2023春

  • 2023/05/03 20:42
  • カテゴリー:雑記

SDスペ数700ですってよ。令和だよ?

いろいろあって足は運べませんが、遠くから成功を祈る。

南の希望

南の名言「北野さんどっかで見ててくれはるんか」ですが、南は結局、北野さんにどう「見てて」欲しかったんでしょうね。「間違ってない」って言って自分のやってきたことを肯定して欲しかったのか、暴走を止めて欲しかったのか、ただ「今までようがんばったな」って言って欲しかっただけなのか。

全部の気持ちがないまぜになっていたとは思うんですが、やっぱりわたしは「止めて欲しかった」の比率が一番大きかったんじゃないかと思ってます。

無謀なオフェンスを叱りはしたけど、北野さんは南がやってきたことを表立っては責めなかった。ギリギリの精神状態で綱渡りしていた南の最後の心の拠り所が、北野さんだとわかっていたからだと思います。でも、このまま間違った道を進ませるわけにはいかない。そういう気持ちがあの「とりあえず楽しそうにやっとるわ」だったんじゃないでしょうか。そう言えば、南ならきっと北野さんが言わんとしていることを察して、その気づきによって自ら変わり、立ち直ってくれるだろうという信頼の上であの台詞を選んだと思う。

北野さんと南の心が通じ合っててよかった。北野さんの言い方次第では、南はあの後、信じていたものを全て失って精神崩壊、さらに深い闇へ墜ちていてもおかしくなかったと思う。

北野さんと南の関係を噛み締めるごとに、大人の発言が子供に与える影響って、大人が思うよりずっと大きいよな、と感じます。

令和の鉄三

  • 2023/04/28 00:38
  • カテゴリー:雑記

鉄三の読みって「てつみつ」でいいんですよね? 急に不安になってきた。

令和の鉄三はプラトニックが好まれる傾向、という話をTwitterで見て、そうなんだーと思いました。ザファで三井のイメージが変わった影響なのかな。それとも、単に、BL同人の流行と受ける話の種類が変わったってことなのか。

以前、自分がSDで活動していたのは2010年~2013年の間なんですが、その頃の鉄三は、当たり前のようにセックスが絡む関係が多かった気がします。それよりもう一段前のブーム、90年代のリアタイ時代もそうだったと思う。三井がウリやってたり、鉄男が両刀で女抱きながら三井ともやってるって設定も定番だった。

今は体の関係ありきで殺伐&刹那なCPより、ピュアでやさしい両思いCPの方がウケるんですかね。ぶっきらぼうだけど察しが良くて優しいスパダリ鉄男の夢とかありそうだな……。今pixivでもランキング上位ほとんど夢ですしね。過去二回のブームの時は鉄男夢の存在をまったく気にかけていなかったので、前と比べてどうこうは言えないんですが、悪い男好きで鉄男がツボな人はいまも一定数いると思う。

フクちゃんの実家

謹慎中の福田が一人でエアシュート練習をしている「そこには空しかなかった……」のバックが寺なんですよ。以前、福田の実家が寺に設定されているのをどこかで見かけた覚えがあって(たぶん個人サイトのSSだったと思うけど思い出せない)、そのときは「たしかに“吉兆”って名前は寺の子供っぽい!」という納得の仕方をしたんですけど、今このシーンと合わせて見ると説得力が倍になりました。そうかあれは実家だったのか。家の裏で練習してたんだな。寺の子供だからあんまりしゃべったりしないんだ。上下関係にも厳しいのはきっと躾ができてるからだな。小さい頃から忍耐と沈黙が美徳って教えられたんだろうな。でも我慢しすぎてうっかり暴走しちゃったのはマズかったよね。ゴールのある場所を教えてくれたのは小学校の同級生か地元の友達あたりでしょうか。

もう一人の選手兼監督

金平監督の存在・指示・指導をガン無視ってことは、キャプテン就任後の約一年間(前年のIH終わり~今年のIHまで)、実質的に、南も藤真と同じく選手兼監督の状態だったわけですよね。実際、湘北戦のハーフタイムで後半の戦術を考えてメンバーに指示したのは南だった。

あの時、まだ二年

南「エースキラー」って呼ばれ始めた時、まだ二年だったんですよ。年齢も17か誕生日によっては16だよ。 一回目は本当に事故だったのに、もしかして故意にやったんじゃないの?と、表立っては言われないものの、なんとなく周囲から疑いの目で見られる状態はつらかっただろうな。親は南の言い分を信じてくれたのだろうか。 豊玉戦の「エースキラーも人の子か」「逆に罪悪感で自分を殺しちまったか?」の言葉からは明確な疑いを感じる。当時、ネットとSNSがなくて本当によかった。あったら絶対にタダじゃ済まない。大炎上不可避。しかも相手が藤真と流川だもん(両方顔がいい)。流川には親衛隊がついているし。

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