南の希望
南の名言「北野さんどっかで見ててくれはるんか」ですが、南は結局、北野さんにどう「見てて」欲しかったんでしょうね。「間違ってない」って言って自分のやってきたことを肯定して欲しかったのか、暴走を止めて欲しかったのか、ただ「今までようがんばったな」って言って欲しかっただけなのか。
全部の気持ちがないまぜになっていたとは思うんですが、やっぱりわたしは「止めて欲しかった」の比率が一番大きかったんじゃないかと思ってます。
無謀なオフェンスを叱りはしたけど、北野さんは南がやってきたことを表立っては責めなかった。ギリギリの精神状態で綱渡りしていた南の最後の心の拠り所が、北野さんだとわかっていたからだと思います。でも、このまま間違った道を進ませるわけにはいかない。そういう気持ちがあの「とりあえず楽しそうにやっとるわ」だったんじゃないでしょうか。そう言えば、南ならきっと北野さんが言わんとしていることを察して、その気づきによって自ら変わり、立ち直ってくれるだろうという信頼の上であの台詞を選んだと思う。
北野さんと南の心が通じ合っててよかった。北野さんの言い方次第では、南はあの後、信じていたものを全て失って精神崩壊、さらに深い闇へ墜ちていてもおかしくなかったと思う。
北野さんと南の関係を噛み締めるごとに、大人の発言が子供に与える影響って、大人が思うよりずっと大きいよな、と感じます。