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2023年04月の記事は以下のとおりです。

南の希望

南の名言「北野さんどっかで見ててくれはるんか」ですが、南は結局、北野さんにどう「見てて」欲しかったんでしょうね。「間違ってない」って言って自分のやってきたことを肯定して欲しかったのか、暴走を止めて欲しかったのか、ただ「今までようがんばったな」って言って欲しかっただけなのか。

全部の気持ちがないまぜになっていたとは思うんですが、やっぱりわたしは「止めて欲しかった」の比率が一番大きかったんじゃないかと思ってます。

無謀なオフェンスを叱りはしたけど、北野さんは南がやってきたことを表立っては責めなかった。ギリギリの精神状態で綱渡りしていた南の最後の心の拠り所が、北野さんだとわかっていたからだと思います。でも、このまま間違った道を進ませるわけにはいかない。そういう気持ちがあの「とりあえず楽しそうにやっとるわ」だったんじゃないでしょうか。そう言えば、南ならきっと北野さんが言わんとしていることを察して、その気づきによって自ら変わり、立ち直ってくれるだろうという信頼の上であの台詞を選んだと思う。

北野さんと南の心が通じ合っててよかった。北野さんの言い方次第では、南はあの後、信じていたものを全て失って精神崩壊、さらに深い闇へ墜ちていてもおかしくなかったと思う。

北野さんと南の関係を噛み締めるごとに、大人の発言が子供に与える影響って、大人が思うよりずっと大きいよな、と感じます。

令和の鉄三

  • 2023/04/28 00:38
  • カテゴリー:雑記

鉄三の読みって「てつみつ」でいいんですよね? 急に不安になってきた。

令和の鉄三はプラトニックが好まれる傾向、という話をTwitterで見て、そうなんだーと思いました。ザファで三井のイメージが変わった影響なのかな。それとも、単に、BL同人の流行と受ける話の種類が変わったってことなのか。

以前、自分がSDで活動していたのは2010年~2013年の間なんですが、その頃の鉄三は、当たり前のようにセックスが絡む関係が多かった気がします。それよりもう一段前のブーム、90年代のリアタイ時代もそうだったと思う。三井がウリやってたり、鉄男が両刀で女抱きながら三井ともやってるって設定も定番だった。

今は体の関係ありきで殺伐&刹那なCPより、ピュアでやさしい両思いCPの方がウケるんですかね。ぶっきらぼうだけど察しが良くて優しいスパダリ鉄男の夢とかありそうだな……。今pixivでもランキング上位ほとんど夢ですしね。過去二回のブームの時は鉄男夢の存在をまったく気にかけていなかったので、前と比べてどうこうは言えないんですが、悪い男好きで鉄男がツボな人はいまも一定数いると思う。

フクちゃんの実家

謹慎中の福田が一人でエアシュート練習をしている「そこには空しかなかった……」のバックが寺なんですよ。以前、福田の実家が寺に設定されているのをどこかで見かけた覚えがあって(たぶん個人サイトのSSだったと思うけど思い出せない)、そのときは「たしかに“吉兆”って名前は寺の子供っぽい!」という納得の仕方をしたんですけど、今このシーンと合わせて見ると説得力が倍になりました。そうかあれは実家だったのか。家の裏で練習してたんだな。寺の子供だからあんまりしゃべったりしないんだ。上下関係にも厳しいのはきっと躾ができてるからだな。小さい頃から忍耐と沈黙が美徳って教えられたんだろうな。でも我慢しすぎてうっかり暴走しちゃったのはマズかったよね。ゴールのある場所を教えてくれたのは小学校の同級生か地元の友達あたりでしょうか。

もう一人の選手兼監督

金平監督の存在・指示・指導をガン無視ってことは、キャプテン就任後の約一年間(前年のIH終わり~今年のIHまで)、実質的に、南も藤真と同じく選手兼監督の状態だったわけですよね。実際、湘北戦のハーフタイムで後半の戦術を考えてメンバーに指示したのは南だった。

あの時、まだ二年

南「エースキラー」って呼ばれ始めた時、まだ二年だったんですよ。年齢も17か誕生日によっては16だよ。 一回目は本当に事故だったのに、もしかして故意にやったんじゃないの?と、表立っては言われないものの、なんとなく周囲から疑いの目で見られる状態はつらかっただろうな。親は南の言い分を信じてくれたのだろうか。 豊玉戦の「エースキラーも人の子か」「逆に罪悪感で自分を殺しちまったか?」の言葉からは明確な疑いを感じる。当時、ネットとSNSがなくて本当によかった。あったら絶対にタダじゃ済まない。大炎上不可避。しかも相手が藤真と流川だもん(両方顔がいい)。流川には親衛隊がついているし。

ルカワ!ルカワ!

この間、友達と「流川全然中二キャラじゃないしただバスケに全振りしてるバスケ大好きマンで周りとも結構仲良くしてる健全ボーイでかわいい」という話をしました。

ザファからの再読でイメージが変わったキャラはけっこういます。流川は特にそれが大きかった。

豊玉戦でラフプレー食らっても怒りを表に出さなかった流川、あれ対応として完全に正解でしたね。当事者があの態度とってるのに周りが怒り続けるの滑稽でしかないので。あの流川の振る舞いで四人は頭が冷えたと思う。誰も責めず、怒らず、他のメンバーに「なにやってんだオレは」と自覚させるのにベストな態度だったと思う。

「今日もあれやりましょーよ オレたちはってやつ」も「相手が誰であれいつも通りいこう」って意味で、これ以上ないジャストな台詞だった。ファウル食らってから現場にいなかったし安西先生の話も聞いてないのに。

南推しだけど、あの流川は素直にすごいと思ったしかっこよかった。ラフプレーって肉体を負傷させて物理的機能を低下させる以外に、相手チーム全体の精神状態を乱す目的もあると思うんだけど、流川はまったくそれに乗らなかった。

作中に、富ヶ丘中で流川が後輩に慕われてるっぽい回想シーン(彩子さんのだったかな)がありますが、豊玉戦で負傷した流川の冷静かつブレない態度を見て、あの慕われ感にとても納得感が出ました。

写真

豊玉高校の校内にはバスケ部が初めてIHベスト8を獲得した時の記念写真が額装されて飾ってある。そこには監督の北野さんも映っていて、〝エースキラー南〟はそれを穴が空くほど何度も繰り返し見た。誰にも吐露できない罪悪感と一方通行な気持ちを抱えて。

「北野さんどこかで見ててくれはるんか」

(※妄想です)

南と藤真

  • 2023/04/24 15:48
  • カテゴリー:考察

濃すぎる因縁で結ばれてしまった南と藤真は二次創作でカップリングとして組み合わされることが多いです。関係性の深さで考えたらありなんです。めちゃくちゃあり。お互いに生涯忘れられない相手であることは間違いないわけだし。なのに、なぜか自分では食指が動かない。

あの二人にはどこまで行っても力の勾配があるじゃないですか。加害者と被害者、許す側と許される側、罰する人間と罰される人間、そういう関係にならざるを得ない以上、なんとなく自分で書くのはためらわれます。性愛的なラブを介する関係にするのはむずかしいですね。南は自分の罪を受け入れる覚悟ができているだろうし、南ちゃんをつらい目にあわせたくない!的なモンペ思考による拒絶でもないんですが、どうしたって長く一緒にいられる相手ではない気がする。藤真がどれだけ気にしてないと言ったところで、南のしこりは消えないと思うから。南が固執しやすい性格なのは、原作の描写を見れば自明なので。

いつまでもこだわってしまう性分の南だからこそけじめが大事、藤真にも正面から向き合って謝罪すべき、という理屈はわかります。

藤真は話を聞いてくれると思う。あれが事故だったことも、勝利のために行為を正当化したこともきっと「そうか」と言ってくれる。罪の告白をしようとする南を、自己満足だと切り捨てるような人でもないと思う。

もし謝りに行くなら、なにかのついでにとか、偶然にとかではダメで、そのために大阪から神奈川に出向く必要がある。流川に会うために、試合後の夜、ちどり荘まで足を運んだように。朝起きて急に思い立って新大阪発の新幹線に飛び乗り、新横浜まで平日日帰り弾丸謝罪ツアーを敢行する南烈は悪くないと思います。

悲劇

二年間馬鹿にされ続け、挙げ句、首絞められながら「殺すぞお前」とまで言われたのに、それでも南の気持ちを理解しようとしてくれる金平は根本的なところで人間を善いものと信じられる人だろうし、南が人知れず苦悩してるところとか弱ってるところとか努力してるところを、少なくとも一度は見たことがあると思う。情に厚い金平、北野さんとのことがなければ、本来、南たちとの相性は悪くなかったと思うだけに残念です。学校側が引き起こした悲劇だよ。

金平のひとりごと

新装版304~305ページで金平が涙ぐみながらひとりごとを言ってます。

「オレはお前らが大嫌いだ なのになぜ… 負けちまえって気にならないんだ それは… お前らが心底勝ちたがってることは知ってるからだ」

それを隣にいる控えの生徒が聞いてるんですよね。これはきっと後でこの生徒を通じて南の耳に入るやつだと思います。第三者の客観的な視点で語られる「実は…」エピいいですよね! 部下の心理コントロールの手法として「褒め言葉は第三者経由で聞かせた方が効果的」って言うじゃないですか。この場合も、控え生徒が南に話すことで、その効果が最大限に発揮されるはず。

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