新マネ
宮城と三井は新マネの晴子をなんて呼ぶんだろう。リョータは「晴子(ハルコ)ちゃん」な気がする。三井は? 「彩子」だから「晴子」なのか? それはそれで復帰した桜木と揉めそうな。個人的には「晴子」でいってほしい
2023年06月の記事は以下のとおりです。
宮城と三井は新マネの晴子をなんて呼ぶんだろう。リョータは「晴子(ハルコ)ちゃん」な気がする。三井は? 「彩子」だから「晴子」なのか? それはそれで復帰した桜木と揉めそうな。個人的には「晴子」でいってほしい
Twitterで「鉄三は至高」と吠えまくってるわりにちゃんと書いたのは初めてでした。作品はpixivに上げてあります。後日サイトに格納します(今、サイトの再構築作業中なので)
原作流川が自転車乗りながらイヤホンで聴いてる曲はPrinceの「New Power Generation」でほぼ確定っぽいんだけど、流川の音楽の趣味がブラックミュージック寄りなの、個人的にすっっっごい萌えポイントなんですよね。クールキャラに見えて実は自分の気持ちを感覚やフィジカルに問うタイプとか最高やん?
スティービーワンダー(70年代初期のTalking Bookあたりの)とかも聴いててほしいなー。わたしは、流川を「神頼みしない人」だと決めつけているので、Superstitionの歌詞の和訳見て同調してるといいなとか思います。(この曲をチョイスした背景には、PVにマイケルジョーダンが出ていたとかいろいろあるみたいですが、とりあえず作中に表出している事実だけをピックして話します)
ぱっと見、音楽とか興味なさそうなのにな。どうやって洋楽に辿り着いたんだ。親の趣味なのか。それか、親は音楽に興味あるけど別ジャンル(クラシックとか)特化で、幼少期から音楽には親しんでいたものの、ブラックミュージックは、バスケ→アメリカ→黒人音楽の流れで、自分で見つけてきたとかかな。休みの日に自主練の後でレコード屋めぐりしてる流川楓、ワンチャンある? レコード屋って言わんのか今は。あの時代にはまだタワレコとかHMVとか中古レコード屋とかいっぱいあったのよ…。高一でPrince聴いてるなんてセンス良すぎでは?
たまに、流川に兄がいる設定の二次創作を見かけるんだけど、もしかしたらこういうところからの発想なのかもしれない。上の兄弟から影響受けて何かを好きになるってよくある話なので。流川、あれでいて年上or年配の人間にかわいがられるところがある気がするので、歳が上の兄弟か、仲の良い親戚(いとことか)にかわいがられて育った可能性はあるかもね。歳の離れたいとこの女性とか。さっぱりしたかっこいい系の。それこそアヤちゃんみたいなタイプ。それでアヤちゃんになついてるとか。
怪我をしてドロップアウトした事実はわかっても、その時三井が何をどう思い、どのように心境が変化した結果グレたのかを具体的に掘り下げたことがないなと気づきました。鉄三の出会い話に着手する前にそこの自己解釈をはっきりさせておきたい。 一度目に膝をやって入院した時はごく前向きに治療に取り組んでいる。ただ、看護婦(師)の指示には従っていなかったようで、ここに三井のつまづきポイントがありますね。
「きのうも抜け出そうとしたんですよ…!」
「まったくまだ治りかけなのに…」
「今日はおとなしく寝てるのね」
「あのクソガキャ…」
本人も無断で練習を再開して、
「いたくねえ! いたくねえぞ! いける!」
なんて勝手な判断をしている。
ようは、専門家の知見や意見より自分の肉体感覚の方が正しいと思っているということです。自己評価の高さが垣間見える。自分を信じること自体は悪いことではないんですが、過信しすぎるとそれは思い上がりや傲慢さに繋がり、判断ミスを引き起こす。この場合は残念ながら完全に悪い方向へ動いてしまった。バスケができなくて「ウズウズして死にそうだった」のはわかるけど、早期復帰の許可を出すのは医者なんだよ、三井。これ親がなんも言わんかったんかなとは思うんだけど、親との関係は少し後で触れます。三井の過剰な自己過信は、若さと、堪え性のない性格と、挫折を知らないがゆえのことだったと思います。
で、今、このシーンまわりを読み返していて気がついたんですが、三井は単に赤木がどんどん上達してポテンシャルを開花させていくことに焦ってるだけじゃないんですよ。それに加えて「安西先生が赤木を認め始めている、成長を見守ることを楽しんでいる」ことに嫉妬してる。(新装版6巻#70/P95)なんだったらこっちの不安の方が大きかったかも。三井にとっての安西先生の存在はおそらく我々が思うよりずっと大きくて、〝安西先生に認められること〟〝期待されること〟〝安西先生の指導するチームで活躍すること〟は、もはや三井のアイデンティティと同化していたのかもしれない。だから、それを赤木に奪われて、バスケをやっていくための道標を見失ったんだろうな、と考えると、両手に松葉杖をついて試合を見にきた時の、三井の絶望したような表情も腑に落ちる。
別に赤木は三井から何か奪うつもりはなかっただろうし、安西先生もただ赤木の成長を喜んでいただけだったはず。だからこれは完全に三井の被害妄想なんですけど、怪我のことで周りが見えなくなってたんだろうね。第三者(読者)として木暮の回想を聞くと「気持ちはわかるけど、そんな膝の怪我ぐらいでグレんでも…治療してもう一回頑張ったらええやん」って思ってしまうんですけど、まあ、そんなうまく気持ちを切り替えたりはできなかったりもするんですよね。わたしも若い頃に肉体の不可逆な損傷によって〝それまでできていたことができなくなった〟〝これからやろうと思っていたことができなくなった〟〝やりたい仕事を諦めざるをえなかった〟〝人生設計が大きく狂った〟経験があるので、三井の気持ちは実はよくわかります。バスケにかける情熱が強ければ強いほど、それが失われた時に覚える喪失感や絶望感も大きくなる。きのうできていたことが今日はできないショック、今日できてることも明日にはできなくなるかもしれないって不安になる気持ち、これは経験した人間にしかわからない感情かもしれない。無力感と、役に立たなくなっていく自分への自己嫌悪がすごいんですよ。もともと自分に対する理想像を相当高いところに置いていた人なのかも、という気もします。自分はこうあるべきの気持ちに縛られている人ほど、それを達成できなくなった時、自分で自分にがっかりしてしまうので。
ああ見えて三井には真面目な一面があると思うよ。もっと不真面目だったら、初っ端から他人に弱いところをさらけ出せるような人だったら、たぶんあんなふうな形では堕ちなかった。なんかそのへんちょっと南と似てるな…。そう思うと「バスケがしたいです」で格好悪さの底をついたことは、三井が一皮剥けるために必要な通過儀礼だったんだろうと思える。通過儀礼にしてはちょっとスパルタすぎるけど。
まあ、グレる前に素直に安西先生に相談しとけよ、とは思うんですけど、さきほど述べたように三井は「安西先生にがっかりされたくない」気持ちがあったからそうできなかっただったんだろうね。意外と人に相談できないタイプなのかもしれない。一人で抱え込む。この件に関しては中学MVPの肩書きが邪魔をしたかな。「スーパースター三井」が弱音なんか吐けねえ、って思っていたのかもしれない。そう考えると、三井は長子(一人っ子でも)なんじゃないかと思ったり。赤木も二人兄弟の長子で弱音吐けないタイプですよね。実はあの二人には似たところがあって、だからこそぶつかり合ってなかなか本音で話しあえなかったんだと思う。木暮ががんばって橋渡ししてくれたけど、お互い頑固だからな。
以上を踏まえて結論を言うと、三井がバスケ部を去った理由とその時の気持ちは、
「もう、自分は湘北(安西先生と置き換えても可)にとっていらない人間なんだ」
であったと思います。誰もそんなこと言ってないのに。自分で勝手にそう決めてしまった。ここにも安西先生へ過度な想いを抱かせたのと同じ思い込みの激しさが出ちゃってるよね。だからこそ復帰後の「君がいてよかった」が三井には何よりの肯定の言葉になっているし、それが他ならぬ安西先生の口から出たことに感無量だったと思います。山王戦でチームメイトを心から信頼して3Pを打ち続けたことも、相手を信頼することが自分も信頼されることなのだと気づいたからと言っていいんじゃないでしょうか。安西先生の「今の君はもう十分あの頃を超えているよ」はバスケの能力だけを指して言っているのではなく、精神的な成長、ようするに「他者と信頼し合うことの意味を知って人間として成長した」という意味も込められているのだと思います。
それはそれとして、丸二年グレてた上、復帰から四ヶ月(もっと短いか)しか経ってないのに「今の君はもう十分あの頃を超えているよ」って言われる三井バケモンか?とは思う。
三井と親(男女の両親が揃っていると仮定する)の関係ですが、いわゆる「自慢の息子」だった可能性が高いと思う。素直でかわいくてバスケが好きでそのバスケで県大会MVPになるような実績を残して尊敬する恩師を慕って高校へ入学して、って順風満帆じゃないですか。親も誇らしかったと思う。それが怪我で別人のように変わってしまった息子にどう接したらいいのかわからなかったのかもしれない。となると、三井の親はバスケ関係者ではなく、スポーツとも縁の遠い人たちかなと想像します。心得があったら、怪我で挫折しかけてる息子を放置することはないだろうよ。沢北が三井と同じ状況に陥った場合、テツが何もしないと思う? なわけないでしょ。だからおそらく三井の親はごく一般的な人たちなんだと思う。赤点合宿の時に三井親に電話してたけど、あの時点ではまだ息子の更生を信じられていなくて(三井自身が「ちょっとは息子を信用しろよ…」という、目を疑うようなこれ以上ないおまゆう台詞を吐いている)、あの二年の間にさぞご苦労なさったのだなということが読み取れます。赤木の名前出してるってことは、三井の親は赤木と面識があるか、三井が赤木の話をしたかですよね。あのあと「いくら言っても信じてくんねーから、悪ぃんだけど、お前ら、インハイ前に一回ウチ来て話してくんねえ?」って三井が頼んで、赤木と木暮が三井家を訪れる、とかいうエピソードがあってもいいな。
今のところ(2023.06.08)はこんな解釈。また考えが変わったら加筆修正するかも。
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※余談:入院先の看護師が放った「カワイイ顔してるし♡」はモブ発言のMVPを与えてもいいくらいの名言だと思う。公式でイケメンと認められてる(モテている描写がある)のは流川と藤真と仙道くらい?ってコメントを見かけたけど、三井もそうだと思う。入院先の看護師の「カワイイ顔してるし♡」は直球の顔褒めだろ。他三人が同級生やバスケファンって感じの相手からモテているのに対して、一人だけ褒められの方向性が違うところが三井って感じするわ。年上の看護師って…)
Twitterでも話したんですけど、南の肘打ち、藤真の時は縫合が必要&傷跡(三針ぐらい?)が残るほどの挫創を負わせたのに、流川の時は打撲(翌日には腫れが引いてる)で済んでる。これは、藤真の時は偶然ゆえに力の加減ができなくてまともに入ったけど、流川のときは故意だからこそ多少手加減した(無意識にかもしれんが)んじゃないか?と気づいて、やっぱり南は湘北戦以前にも罪悪感を感じていたんだなあと……。勝利のためにラフプレーを正当化はしたものの、自分の行いを100%は肯定できていなくて、その自己欺瞞を崩壊させたトリガーが流川だったんだろうね。ある意味で南は流川に救われたとも言える。流川はそんなこと一ミリも思ってないだろうけど。