南と藤真
濃すぎる因縁で結ばれてしまった南と藤真は二次創作でカップリングとして組み合わされることが多いです。関係性の深さで考えたらありなんです。めちゃくちゃあり。お互いに生涯忘れられない相手であることは間違いないわけだし。なのに、なぜか自分では食指が動かない。
あの二人にはどこまで行っても力の勾配があるじゃないですか。加害者と被害者、許す側と許される側、罰する人間と罰される人間、そういう関係にならざるを得ない以上、なんとなく自分で書くのはためらわれます。性愛的なラブを介する関係にするのはむずかしいですね。南は自分の罪を受け入れる覚悟ができているだろうし、南ちゃんをつらい目にあわせたくない!的なモンペ思考による拒絶でもないんですが、どうしたって長く一緒にいられる相手ではない気がする。藤真がどれだけ気にしてないと言ったところで、南のしこりは消えないと思うから。南が固執しやすい性格なのは、原作の描写を見れば自明なので。
いつまでもこだわってしまう性分の南だからこそけじめが大事、藤真にも正面から向き合って謝罪すべき、という理屈はわかります。
藤真は話を聞いてくれると思う。あれが事故だったことも、勝利のために行為を正当化したこともきっと「そうか」と言ってくれる。罪の告白をしようとする南を、自己満足だと切り捨てるような人でもないと思う。
もし謝りに行くなら、なにかのついでにとか、偶然にとかではダメで、そのために大阪から神奈川に出向く必要がある。流川に会うために、試合後の夜、ちどり荘まで足を運んだように。朝起きて急に思い立って新大阪発の新幹線に飛び乗り、新横浜まで平日日帰り弾丸謝罪ツアーを敢行する南烈は悪くないと思います。